SIerの若手は、プロジェクトの現場で自社の先輩だけでなく、現場の技術者やお客様と接する機会が多いですよね。
しかし、現場には経験豊富なエンジニアが多く、「若手だから」「SIerだから」と軽く見られてしまうことも…。
また、お客様との打ち合わせで「頼りない」と思われると、プロジェクトの進行にも影響が出てしまいます。
では、どうすれば「この人なら任せても大丈夫」と思ってもらえるのか?
今回は、SIerの若手が“現場”と“顧客”の両方から信頼されるためのポイントを解説します!
SIerの若手が陥りがちな「信頼を得られない」パターン
まずは、「信頼されない若手」がどんな特徴を持っているかを整理しましょう。
- 現場の技術者からの信頼を失うパターン
- 専門用語や業界知識が浅く、会話についていけない
- 何度も同じ質問をしてしまい、「調べる力がない」と思われる
- 進捗や課題を現場に報告せず、自己判断で進めてしまう
- 顧客からの信頼を失うパターン
- 打ち合わせで話を聞くだけで、積極的に発言しない
- 質問されたときに曖昧な返事をし、「この人は頼れない」と思われる
- 顧客の要望を正しく理解せず、的外れな対応をしてしまう
当たり前のことですが、意外とできてない人もいるのではないでしょうか?
僕なんかは人に聞くのが苦手なので、仕事を抱え込んでしまうことも多いです。
現場の技術者から信頼されるためのポイント
① 基礎知識をしっかり固め、最低限の技術力を身につける
- 「この人に技術的なことを聞いても無駄」と思われないように、基本的な技術・システム構成はしっかり学ぶ。
- よく使われる用語やシステム構成は 事前に調べ、打ち合わせ前に知識を入れておく。
② 質問の仕方を工夫する(調べてから、結論+具体的な疑問を伝える)
- 例:「〇〇を試したのですが、□□の部分でエラーが出てしまいました。この場合、△△の方法で解決できるでしょうか?」
- 単に「わかりません」ではなく、事前に調べてから聞くことで、現場の技術者に『成長意欲がある』と思ってもらえる。
僕はわからないことを聞く際はExcelに内容をまとめて、そちらを確認していただくようにしています。
③ 進捗や課題はこまめに報告し、自己判断しない
- 「今〇〇の作業を進めていますが、□□の部分で課題があります。」など、適切なタイミングで報告することで、安心感を持ってもらえる。
- 自己判断で進めず、「こういう解決策を考えましたが、方向性は合っていますか?」と確認する習慣をつける。
顧客から信頼されるためのポイント
① 「顧客の業務理解」を意識する
- システムの仕様だけでなく、そのシステムが顧客の業務でどう使われるのかを理解しようとする姿勢が大事。
- 「なぜこの機能が必要なのか?」を考えながら話を聞くと、的確な提案や質問ができるようになる。
自社開発とは違い、Sierはあくまでお客さんが商売をするためのシステムを作ります。そのためいい提案をしようと思えば、お客さんの業務を知ることは必須です。私も課長から配属一ヶ月ほどで『ちゃんと○○さんの業務の内容勉強しといてね』と言われました。
② 打ち合わせでは「聞く」だけでなく、相手に確認・提案する
- **「この部分は〇〇の認識で合っていますか?」**と、認識をすり合わせる質問をすることで、顧客に「しっかり話を理解している」と思われる。
- 「この機能は△△の方法で実装しようと考えていますが、御社の運用に適していますか?」といった提案型の質問も効果的。
③ 「曖昧な返事をしない」「分からないことは正直に伝える」
- 顧客からの質問に対して適当な返事をすると、後で信頼を失うことに…。
- 分からないことは、「確認して、すぐにお答えします」と誠実な対応をすることが大切。
- 返答の際は、「○○の理由で、この方法がベストと考えています」と論理的に説明することで、信頼度がアップする。
今日からできる「信頼される行動リスト」
✅ 現場の技術者向け
☑️ よく使われる技術用語やシステム構成を事前に学ぶ
☑️ 質問する前に一度調べ、結論+疑問をセットで伝える
☑️ 進捗報告を適切なタイミングで行い、自己判断で進めない
✅ 顧客向け
☑️ 顧客の業務フローを理解し、システムとの関連を考える
☑️ 打ち合わせでは「認識の確認」や「提案型の質問」を意識する
☑️ 分からないことは曖昧にせず、確認して確実に回答する
6. まとめ&読者へのメッセージ
「信頼される若手」は、技術力よりも仕事への姿勢やコミュニケーションがカギ。
現場では「調べてから質問する」「こまめな報告」を意識することで信頼度アップ!
顧客対応では「業務を理解し、認識の確認をする」ことが重要!
まずは、「質問の仕方を工夫する」ことから実践してみましょう!
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